幻滅の地平に立つ

社会学を勉強する大学生が、色々調べたり考えたりするブログです。

幻滅の地平に立つ

僕は、21世紀の日本を解釈する最も適切な言葉は「幻滅」であると考えています。

20世紀は幻の季節でした。

 

順調な経済成長、科学への信仰、未来への希望。

幻としての「未来」の物語、ここにはいない他者への期待が、時代を動かすロジックとして成立した時代があったのです。

 

しかし、そんな時代は終わりました。

 

9.11は「平和」という幻を、リーマンショックは「経済成長」という幻を、3.11は「科学への信仰」という幻を、それぞれ決定的に打ち破りました。

 

説明も予感も前兆も与えられないままに、僕たちの日常は時に脆く崩れ去るのだということを、時代が証明してしまったのです。ここに、ずっと続く平穏な日常と、その先にある約束された未来は、もう過去のものとなってしまったのです。いま、僕たちが立つ時代に広がるのは、ただただ幻滅の地平です。

 

このブログでは、1992年生まれの筆者が肌で感じるリアルな幻滅と、それを打破しようとする「古い」物語や試みのいくつかと、本当に新しい、時代を創る方法を考えていこうと思います。

 

様々なテーマを取り上げ、考察していく予定ですが、それらの考察の背景には、ここまで述べたような、「幻滅」という言葉へのある種の信頼、すなわち、現代を読み解くカギは「幻滅」にある、という確信があります。

 

幻滅の地平に立ち、あらゆる現実を解釈していく試み、それがこのブログの姿です。

 

どうぞよろしくお願いします。